日本神経感染症学会
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学会概要

理事長挨拶

 山田正仁前理事長の任期満了によるご退任に伴い、理事会・評議員会のご推薦をいただき、2021年4月より日本神経感染症学会の理事長を拝命いたしました福島県立医科大学小児科学講座の細矢光亮と申します。これまで、高須俊明先生、庄司紘史先生、水澤英洋先生、亀井聡先生、山田正仁先生と神経内科学の泰斗が理事長を務めてこられ、この度、6代目の理事長として初めて小児科からご推挙いただきましたこと、大変光栄に存じますとともに、その責任の重さに身の引き締まる思いでおります。

 本学会の使命は、神経内科、小児科、救急救命科などの神経感染症の診療に関わる臨床諸科、さらに細菌学、ウイルス学、神経科学などの神経感染症に関わる基礎医学研究者が一堂に会するフォーラムを形成し、神経感染症の病態解明や予防・治療法の開発を目指すこと、そして最終的には神経感染症を克服することにあります。神経感染症の診療や研究に関わる全ての人々が集い、専門の垣根を越えて緊密に連携することによって神経感染症の診療・研究を発展させる必要があります。

 今日、神経感染症の重要性はますます増大しています。急性脳炎や細菌性髄膜炎など、Neurological Emergencyとして救急の場において迅速で適切な診断・治療が求められるのは勿論です。亜急性硬化性全脳炎(SSPE)や進行性多巣性白質脳症(PML)などの遅発性ウイルス感染症やプリオン病は未だに難治です。免疫性神経疾患の多くは感染症に関連して抗神経抗体が作られていると考えられますし、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患についてもプリオン病と同様に病因タンパク質が増殖し伝播するといった感染症の側面があるとお聞きしております。小児科領域においても、急性脳症は感染症が誘因となったサイトカインストームが主病態ですし、エンテロウイルスD68による急性弛緩性脊髄炎は神経系の新興・再興感染症と捉えることが出来ます。

 こうした神経感染症領域の重要な課題に学会として取り組むためにも、会員を増やし学会を活性化することが大切です。歴代理事長の多大なご尽力により会員増加委員会が設置され、若手会員数を増やし育成するための様々な企画が軌道に乗りました。そうした学会活動を活性化させる基盤として、山田前理事長の英断により財政の強化、各種委員会の整備、学会誌の電子化など、学会機能の強化がなされました。これらをさらに推し進めることが、理事長の責務と認識しております。

 甚だ微力ではありますが、日本神経感染症学会の発展のために全力をつくしてまいりますので、皆様のご指導、ご支援をお願い申し上げます。

2021年 4月
日本神経感染症学会 理事長
細矢 光亮

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